「今年は雪が降るかどうか」に答えるには、雪がなぜ降るか、そのメカニズム、日本の雪の特徴、温暖化と太陽活動による雪の変化などを調べました。今回は、解説しながら、皆様と一緒に答えを探してみたいと思います。
今年は雪が降るかどうか?
はじめに
皆様、こんにちは。お陰様で、弊社は、農機具販売を始めてから10年が経ちました。今年は、ビジネスをさらに拡大し、除雪機も皆様にご提案していきたいと思います。これからも宜しくお願い申し上げます。
温暖化の影響で、雪が降らない、と言われる中、どうして経営者の私は除雪機を取り扱うことにしたのでしょうか。それには、些細なきっかけと徹底した調査がありました。
先日、娘を連れて、新潟県胎内市にある胎内自然天文館に行ってきました。大きな望遠鏡を覗き込み、そこで顔を見せてくれたのは太陽でした。(肉眼及び特殊なフィルターが付いていない望遠鏡ではぜったいに見ないで下さい!)。一瞬感動を覚えました。しかし、よく観察すると、その太陽は、べっぴんさんではなく、黒っぽいそばかすが目立つ田舎の娘のようでした。施設の専門家のお話しを聞くと、「黒点」というもので、その数で太陽の活動レベルが分かるそうです。2025年に太陽活動がピークを迎えますが、そこから低下していき、地球の寒冷化が進むと言われています。
「寒くなったら、雪が増えるだろう」、と単純に思った私は、雪のことをたくさん勉強しました。小さな文字がたくさん並び、見るだけでもすぐ閉じたくなる本も読みました。難しい専門用語にも悩まされました。
「今年は雪が降るかどうか」に答えるには、雪がなぜ降るか、そのメカニズム、日本の雪の特徴、温暖化と太陽活動による雪の変化などを調べました。今回は、解説しながら、皆様と一緒に答えを探してみたいと思います。
最後に、雪がもたらす被害と対策を知った上で、困っている人にお手伝い出来るように、思い切って除雪機販売に取り組んだことを改めてご報告します。
日本は、世界一の雪国
最近の人は、疑問があると、最初にインターネットで調べますよね。私も、アナログ人間でありながらも、同じことをしてしまいました。そうしますと、「積雪量国ランキング」、「年間降雪量のベスト10」、「1日で一番雪が降った場所」などなど、たくさんのデータが出てきました。同じランキングでも、サイトによって数字が違います(下記参考資料※1〜※8をご参照下さい。但し、信頼性の問題もある事と、いつ、どこ、何、いつからいつまで測ったのか、ご注意してご覧下さい)。
人間が行くこともない場所の積雪量などが分かっていても、あまり実用化に結びつかないデータである、と思った私が、注目したのは、人が住んでいる地域に降る雪の量です。その要素ですと、世界で日本が圧倒的に上位を独占しています。日本の中でトップを争うのは、
1位 青森県 (1991〜2020年の年間平均降雪量は、567cm)
2位 北海道 (479cm)
3位 山形県 (285cm)
4位 秋田県 (273cm)
5位 富山県 (253cm) (※1)
都道府県庁所在地の降積雪量を比較しますと、2012年から2020年まで一番雪が降ったのは、
1位 青森市 565cm
2位 札幌市 437cm
3位 山形市 276cm
高く積もったのも(降雪量でなく、積雪量ですね)、1番(104cm)と2番(92cm)の青森市と札幌市は変わらないですが、富山市(55cm)が3位になりました。 (※2)
個人的に、在住している新潟県を応援していましたが、残念ながら、1位に近づいたのは一回だけでした。青森県酸ヶ湯(566cm)に負けましたが、1981年2月9日に「日最深積雪量」という種目で463cmを記録し、守門(現在魚沼市)が2位の銀メダルを獲得しました。 (※3, 4)
結論から言えば、どんなランキングを見ても、カナダとアメリカを抜いて、世界で一番雪が降るのは、日本です。その日本国土の半分ぐらいは「豪雪地帯」と「特別豪雪地帯」に指定され、その多くが日本海側にかたよっています。特に注目したいのは、豪雪地帯に暮らす日本の総人口の割合です。雪とともに暮らす日本人は、15.3% (※8) もあり、全世界を驚かせる数字を示しています。
雪が降るのはなぜ?
雪が降る仕組み
小学生でも分かりますが、単的にまとめれば、
①地球の水が蒸発して、空の上に運ばれると、冷やされて、小さな水や氷の粒になります。それらの集まりは、雲です。
②雲の中で、粒がぶつかり合って、ほこりなどと結合して大きくなります。
③雲の上の温度が低い為、氷晶になります。
④氷晶が、水の中の粒に落ちて、雪に成長します。
⑤雪が降り始め、地上に落ちてくる間溶けたら、雨になりますが、溶けないまま落ちると、雪が降ります。地上の気温が0度以下であれば、雪が降りますが、5度以上の場合、氷晶が溶けて雨になります。0度から5度までの間は、どちらになるか、大きく関係してくるのは、湿度です。湿度が低ければ低いほど、雪が降る確率が高くなると言われています。
それでは、雪が降る為に必要な要素は、
- 原材料“である蒸発した水分
- 温度(時に湿度) (※9)
日本で雪が降るメカニズム
日本海側で降る雪と太平洋側の雪の要因は異なります。
- 日本海側の場合は、大陸から流れ込む乾燥した冷たい季節風は、暖かい日本海の水蒸気を補給し、雪雲に成長します。その雲は、日本に上陸し、山脈にぶつかると、雨か雪を降らせます。山脈を越えることはほとんどないどころか、太平洋側では乾燥した冷たい風が吹き、乾燥した晴れた日が続きます。
- 太平洋側は、2月〜4月頃になると、西から東へ低気圧が通過し、雨か雪が降ります。どちらになるか、(2.1)にご説明した通り、地上付近の温度と湿度が決め手となります。
簡単に言えば、日本の雪の仕組みは以上の2つですが、ここでは大雪の要因の一つとなる現象に注目したいのです。
- 日本海側に集中豪雪をもたらす日本海寒帯気団収束帯 (JPCZ)。
西高東低の冬型の気圧配置が強まり、大陸から寒気が吹き出します。その寒気が朝鮮半島の白頭山にあたって、2つに別れ、山を回り込み、日本海上でぶつかります。上昇気流が強く、発生した積乱雲が列を作るので、局地的に大雪が降ります。 (※10, 11, 12, 12, 13, 14, 15)
JPCZは、昔からある現象ですが、どうして近年は記録的な大雪につながるか、はっきり分かっていないようです。私は、勉強しているうちに、三重テレビの番組に出会えて、三重大学の立花先生のとても分かりやすい説明をお聞きしました (動画※16) 。日本海にまったく関係のない三重県ですが、JPCZを話題にするぐらい注目を集めている現象であることに、ある意味、感動しました。立花教授達は、調査の為、船でJPCZの中に入って、世界初の研究を行なってきました (動画※17,18)。真冬の荒れた日本海に揺られている船を見るだけでも、ソファーでくつろいでいる私は酔ってしまいました。本当に命懸けの研究であり、JPCZ はどのぐらい重要な問題か、よく分かります。
雪の未来
観天望気
今年は雪が降るかどうかを含め、気象を予測する為には、大気の状態を観測して知らなければなりません。1700〜1800年代になると、それに使われるさまざまな測定器が開発されます。但し、昔の人間は、生物と自然現象がどういう関係にあるか、観察して、天気を予測してきました。それは、観天望気と言います。
気象庁ですと、ながくても向こう3ヶ月の天気予報しか発表しませんが、今年は雪が降るかどうかをもう少し早く知りたいですよね。昔の人間の知恵をお借りして見てみましょう。
もっとも早く教えてくれるのは、カマキリのようです。カマキリは、8月から11月までの間卵を産みます。産んだ場所の地面からの高さで、今度の雪の高さが分かる、と言われています。しかし、卵は雪に覆われても死なないですし、ハズレの多い予測です。私は、カマキリの卵を2回見つけたことがあります。一年目は、雪がピッタリその高さまで積もりましたが、2年目は大雪のはずでしたが、ほとんど降りませんでした。結果、私とカマキリの勝負は、今のところ同点です。
その他に、「鳥が高い所に巣を作れば大雪」、「カモが早く来ると早雪」などがありますが、信頼性が低いとされています。
但し、雪が降る直前になりますが、当たる確率の高い言い伝えもあります。例えば、
- 山に3度雪ふれば里にもふる。
- 冬山に霞がかかれば2、3日で雪がふる。
- 高山に雲はやければ大雪なし。
- 西窓のごとつく夜半や今朝の雪 などです。 (※15)
その予測は、ある程度規則のある風、雲などの観察に基づくものであり、比較的当たることが多いようです。
先人の言い伝えは、21世紀の国土交通省のホームページ (※19) に載っているぐらいですから、昔の知恵を無視せず、ある程度参考にするといいかもしれません。
地球温暖化の影響
地球の平均気温は、2040年までに1.5°C上昇する、と言われています(すでに1.09°C上がっています) 。 (※20)
日本の気温上昇は、世界の平均よりもっと深刻です。過去100年で世界の平均気温が年に0.72°C上昇しているのに対して、日本は1.19°Cも上がっています。 (※21)
暖かくなれば、雪が降らない、とのイメージがありますが、(2.1)で解説した通り、雪を降らせる条件は、低い気温だけではありません。確かに、気温が上がれば、雪が雨になり降ってきます。その意味で、全体的に雪が少なくなっていくでしょう。その一方、温度が上がれば、雪の原料となる水分が活発に蒸発します。そうしますと、気温の低い地域ではもっと強烈な雪が降ると思われます。
さて、日本の雪はどういうふうに変っていくのでしょうか。大きな変化は2つ見られると言われています。
- 北海道の一部を除き、全国的に総降雪量が減少します。その一方、北海道は、寒い時期に入ると、降雪量が増加します。北アルプスの積雪量は、多雪年の厳しい冬の場合、今までと変わらないでしょうが、降雪量は増加します。他方、小雪年には雪が大幅に減少します。
- 北海道と日本海側(特に北陸地方)は、短時間で猛烈な大雪(ドカ雪)が増えます。その主な理由は、(2.2)にお話ししたJPCZが発生しやすくなったからです。 (※11, 13, 14)
太陽活動と地球の雪
地球にエネルギーを送るのは、太陽です。もちろん、今年は雪が降るかどうかという問題を含め、地球の様々なメカニズムに太陽が影響を与えています。
太陽は、生き物のように、活動します。太陽活動には、11年、22年、100年、200年などの周期があり、活発な時(極大期)と穏やかな時(極小期)が繰り返されます。極小期になると、地球の気温が下がり、大雪が降ったりすることが多いようです。例えば、前回の11年周期は、2008年12月にスタートしましたが、2009年から2010年にかけて世界中で気温が下がり、記録的な積雪が観測されました。1645年から1715年までは、太陽活動のマーカーである黒点の数が、普段の4-5万個のところ50個しかなく、ヨーロッパと北アメリカがミニ氷河期に入ってしまいました。
近年、周期のピーク時の黒点数は毎回減っています。次の26周期は、2030年に始まりますが、太陽活動は著しく低下し、地球はミニ氷河期に突入するのではないか、と言う見方が多いです。但し、太陽活動の低下と地球温暖化、どちらのほうが影響が大きいか、まだ分かっていませんし、「ミニ氷河期」説に同意しない専門家もおられます。しかし、太陽活動の低下により、気温が下がり、雪が降りやすくなる可能性を完全に否定できないと思います。 (※22, 23)
統計データで分かる日本の雪の変化
勉強していく中で、雪に関係するランキングをたくさん目にします。信頼性の高い気象庁、内閣府などの統計に基づいて、近年の雪状況を分析してみました。※2,4,10,13,14,24,25 をご参照下さい。もちろん、昨年は雪が降ったからと言って、今年は雪が降るかどうかは、答えられませんが、下記の傾向が見えてきます。
- 日本で起こった主な豪雪のデータを、1917年から見てみますと、平均2-4年おき(1926年、1938年、1960年、1963年、1969年、1974年、1976年、1979年など)に大雪が降っていたことが分かります。しかし、21世紀に近づいて入ると、連続して大雪が降る例が多くなってきます(1994年、1995年、1996年、1998年、1999年、2000年、2001年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年)。記憶に新しい2020年、2021年、2022年も記録を更新するほど大雪の年です。
- 全体的に年間降雪量と降雪日数が減少しています。その一方、21世紀に入ってから、短い期間の最深積雪の記録を更新した地域が少なくありません。例えば、12月のランキングを確認すると、21世紀になってから、上位20のうち、記録更新をしたのは15地域もあります。
▲2005年:
- 新潟県津南、湯沢、十日町、守門
- 福島県桧枝岐、只見、南郷
- 群馬県藤原、みなかみ
- 長野県野沢温泉
- 岐阜県白川
- 山形県大井沢
- 福井県九頭竜
▲2012年:
- 青森酸ヶ湯
▲2022年:
- 山形県肘折
また、富山県では、降雪日数が増えています。
▲1992年〜2021年 54日
2012年〜2021年 56日
秋田県では、降雪量、降雪日数ともに減少していますが、雪が降った1日当たりの平均降雪量が増えています(雪が集中的に強く降るようになっているということです)。
▲1992年〜2021年 259mm/98日=2.64mm/日
2012年〜2021年 255mm/94日=2.71mm/日
- 普段雪があまり降らない地域に雪が降ったケースが目立っています。
▲2022-2023 徳島県、鹿児島県、佐賀県、福岡県など
2016年に39年ぶりに沖縄で雪が観測されています。
- 最後は、とても心の痛いデータの分析です。雪による死者件数を見ていきますが、お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げます。
1989年から1994年までの死者数は、一桁(9人)から最大21人ですが、21世紀に入ると、21人は最低から2番目の数字になってしまいます。2005年は152人、2010年は131人、2011年は133(資料により134人)、2012年は104人、2017年は116人、2021年は110人などです。1992年から2001年までの20年間で266人が亡くなられているのに対して、2012年から2021年までのたった10年間でその数は700人以上になり、3倍も増加しています。
最低66%以上(80%以上の年もある)は、65歳以上の方です。死者件数増加には高齢化と家屋老化が反映される部分があると思いますが、それなりの雪が降らなければ、急激な増加はないでしょう。それに加え、死者原因の1位は、除雪であり、除雪の中でも一番多い場面は、屋根の雪下ろしであると言われています。自分は、地面の除雪ならよくしますが、家の屋根には、よほどでない限り、登りたくないものです。お年寄りの方を屋根に登らせる雪がどんな雪かと想像すると、おそらく、徐々に積もった雪でなく、ドカ雪が降り続いているからでしょう。
統計データを分析した結果、日本の雪状況が明らかに変わっていることが分かります。そして、理論的に推測している雪の変化が数字に実際に表れています。
一方、全体的に雪の量が減少しています。他方、地域によりますが、集中して雪が強く降るケースが増え、雪害件数も急激に増加しています。普段、雪が降らない地域でも降雪が確認されています。
そういった雪は、予測不可能なことから、今年は雪が降るかどうかは、専門家でも難しいものです。 (※24, 25, 26)
雪害と対策
豪雪がもたらす被害(雪害)は、直接の原因となるものを「一次災害」、それがもとになって起こるものを「二次災害」と言います。
主な一次災害は、
- 雪崩
- ライフライン障害
- 交通障害・事故
- 転倒事故
- 家屋の倒壊
二次災害は、
- 屋根から落雪
- 集落孤立
- 除雪作業時の事故
- 雪がとけることによる災害
雪害対策・防災については、本一冊が書けるぐらいとても大事なテーマです。父がいつも言っていた言葉を思い出します。「安全マニュアルは、人間の血で書かれたものです」。恐ろしい事実ですが、「安全しおり」というのは、人間が事件・事故に巻き込まれ、怪我をされたり、命を落とされたりすることによって、我々を守るために出来上がっていく大切なものです。いい加減に読んだり、簡略して伝えたりしては絶対にいけないものだと思います。ですから、私がここで説明するより、総務省消防庁、国土交通省、行政機関のホームページなどを検索し、真剣に読んで、対策して頂きたいと思います。今年は雪が降るかどうかを別として、身を守る準備を必ずして頂きたいです。 (※27, 28, 10, 24)
雪の悩みを解消する除雪機
大雪が発表され、降る時は、第一対策として不要不急外出を控えるよう呼びかけています。しかし、特にコロナ時代でよく分かったことは、人間が外に出たがる、ないし、出なければいけない生き物なのです。
外に出たら、最初に直面する問題は、自分と自分の車が走る道を作らなければなりません。これからの時代の除雪作業は、ドカ雪が増えれば、スコップとスノーダンプだけでは間に合わなくなる重労働になります。除雪がどのくらい大変な作業か、次のデータが物語っています。除雪中に亡くなられた方の8%の死因は、心臓などの発作です(※29)。
私も歳をとっていくにつれて、体力がついていかないことを実感しています。スノーダンプを押すたびに、じいさんになったな、と思うときが増えてきました。こんな自分がいやだ、と考え、思い切って除雪機を購入しました。除雪作業は、もちろん100%ではないですが、大分楽になりました。それより、毎回歳を思い出させていたあのスノーダンプともう手を組まなくてもいいと思うだけで、最高な気分です!
妻が数年前4WDの車に乗り換え、雪道を走る自信がついて怖くなくなった、と言っていました。除雪担当の私も、除雪機が我が家に来てくれてから、冬が近づく度に心臓に悪いドキドキ感がなくなりました。
早起きし、仕事に行く前に疲れ、遅刻したり、大事なお体を壊したりする方に少しでも役に立てればいいと思いを込めて、除雪機販売をスタートしました。ご興味のある方は、弊社、ホームページをご参考にして頂ければ幸いです。どの除雪機を選べばいいかわからない場合は、「除雪機の選び方」の記事をお読みください。
今年は雪が降るかどうかは、分かりません。しかし、日本の雪には、まだまだ未来があると思います。そして、私にもまだまだ夢があります。一つは、危険を伴う屋根の雪下ろし作業を人に代わってしてくれる除雪機を作りたいです。ミサイルを乗せた恐ろしい無人航空機があるのに、人を助けるスノーダンプ付の除雪ドローンが存在しないのは、世の中の思考が間違っていると思います。いつかそれを開発して、屋根に登らなくてもよくなり、ご老人達を長生きさせたいです。
もう一つの夢は、大雪が溶けるほど、お客様を温かい笑顔にしてあげたいです (除雪機が要らなくなるから、雪を少し残して下さいね!)。
まとめ
今年は雪が降るかどうかは、100%の正解は誰にも分かりません。しかし、雪が降るメカニズムなどを理解・分析すると、年間の積雪量が減っていく傾向にあることが分かります。その 一方、命を危険にさらす急な豪雪の頻度が増え、雪が増える地域もあるでしょう。
雪を止めることは、普通の人間には出来ませんが、雪を迎える準備は、すぐにでも可能なことです。豪雪地帯の日本に永く住んでいらっしゃる大先輩の皆様には、経験の乏しい私が言うことではありませんが、今度の冬に、今まで以上に真剣に準備する必要があります。手作業に頼っていた除雪も、豪雪になると、間に合わなくなったりして、皆様を困らせるでしょう。
「冬は怖くない! 雪が楽しい!」、との思いだけを残して頂きたい私は、除雪機販売を決意しました。今年は雪が降るかどうか、と考え、たくさん悩みました。お金もかかり、雪が減っていく時代にやるビジネスではない、と色々反発されました。正直言って、私も怖かったです。しかし、それより何百倍も怖いのは、豪雪がきっと来る、と分かりながらも、困った人に手を伸ばせなかったことです。
それでは、除雪機はもちろんのこと、雪が降る準備さえしておけば、「今年は雪が降るかどうか」は、悩まなくても済む問題であり、「降っても、降らなくても、日本の冬は最高!」、と答えられるでしょう。