除雪機の簡単使い方ガイド

除雪機の簡単使い方ガイド

北海道、秋田県、山形県、新潟県、長野県のような雪の多い地域では、冬はとても大変です。例えば、山形では1年間に635cmの雪が降ります。とても大変だ!スコップですべての雪かきをするのは不可能だ!除雪機を使えば、雪かきの時間をかなり短縮できます。除雪機の正しい使い方に悩む人は多いです。

ご質問頂きました、「除雪機の使い方のコツは?」を、お答えいたします。ケガや 事故を避けるためには、除雪機を安全に使用することがとても重要です。

先ずは、「除雪機の正しい使い方」を知って頂く為に、使用前に取扱説明書を必ずお読み下さい

除雪機の使い方のコツは?

これから説明しよう!

使用前の準備

  1. 除雪場所の事前確認 ⇒ オフシーズンに、石や異物があれば事前に取除いておきましょう。

又、大きな障害物がある場合、棒などを立てておくのも手です。

  1. 作業の服装 ⇒ 滑りにくい履物、防寒性の高い上着、手袋を着用して作業を行いましょう。
  2. 機械の事前点検 ⇒ 

    ①雪かき棒は、装備されているか?

    ②安全装置【デッドマンクラッチ】は、正常に作動するか?

    ③作業灯は、点灯するか?

    ④オーガ・ブロワハウジングとシューターに、ゴミや異物が無いか?

    ⑤シーズン前に定められた点検を行い、不具合のある場合は修理しておきましょう。

 除雪作業の注意点

  1. エンジン始動時 ⇒ エンジンが暖まっていない時は、チョークを引き始動して下さい。始動後は必ずチョークを戻して下さい。
  2. 周囲の安全に注意 ⇒ 周りに人やペットがいないかを確認、人やクルマ・建物等に向けて行わないで下さい。投雪方向の調節は状況に応じて適切に行い、周囲の安全に注意しましょう。
  3. 滑りやすい場所では低速で運転 ⇒ 傾斜面を横切って除雪すると、横滑りし易くなります。高速ですと転倒の恐れがありますので、滑りやすい場所では、必ず低速で運転して下さい。
  4. 雪詰りを取り除く際はエンジンを切る ⇒ 必ずエンジンを切り、雪かき棒を使って行って下さい。
  5. シャーボルト交換時の注意事項 ⇒ 除雪作業中に異物などを噛み込み、オーガのシャーボルトが折れた時は、必ずエンジンを切り、シャーボルトの交換を行って下さい
  6. 作業中の燃料の補給 ⇒ 引火性が有りますので、エンジンが冷えてから燃料の補給を行って下さい。

 除雪作業のコツ

  1. 除雪作業の開始 ⇒ 

    ①エンジン回転調整レバーを「高速」に合わせます。

    ②速度調整レバーは、「低速」から除雪作業を始めましょう。

    ③作業速度を、徐々に上げていきましょう

  2. 負荷に合わせた除雪幅の変更 ⇒ 深い雪や固くなった雪でエンジン回転が落ちる場合は、除雪部に掛かる雪幅を狭くすると、上手に除雪できます。
  3. 固い雪の前後進除雪 ⇒ 固くなった雪など除雪部が乗り上げる場合には、前後進を繰り返して除雪を行えば、きれいに平らに出来ます。
  4. 車速を落とした断続除雪 ⇒ 深い雪や重い雪の除雪時にエンジン回転が落ちる場合、エンジン回転が回復するまで速度調整レバーをN【中立】に合わせて下さい。除雪部の雪が無くなり、エンジン回転が回復したら前進して下さい
  5. 積雪量が多い時の段切り除雪 ⇒ 積雪量が多く、除雪部よりも雪が多い場合などは段階的に 除雪を行います。

    ①   【のぼる時】オーガハウジングの高さを調整して、除雪部を少し上げます

    ② 【くいこませる時】オーガハウジング高を調整して、除雪部を少し上げます。必要に応じて、ソリの位置を調整してください。

 格納・保管

除雪機の長期保管 ⇒ ①オーガハウジングは、地面に接地して下さい

燃料タンク、キャブレターのガソリンは抜取り、燃料コックを閉めて下さい。抜いた燃料は引火性があり、火災や爆発の恐れが有りますので所定の燃料タンクなどに保管して下さい。

③バッテリーのマイナス端子を外して下さい

④クラッチ、シューターなどの稼動部やオーガ先端に、オイルを注油して下さい。

⑤長期保管に際しては、エンジンスイッチキーを必ず抜き取って下さい。屋外に保管する場合は、ボディーカバーを利用し、雨やホコリ、ゴミから除雪機を守るようにして下さい。

まとめ

今回は「除雪機の正しい使い方」をわかりやすく解説しました。初めて除雪機を使うときは、メーカーの取扱説明書をよく読んでください。また、Youtubeチャンネルでは、除雪機の正しい使い方を紹介しています。ぜひご覧ください。